今回は、ドイツbeyerdynamicの伝説的名機 DT 990 PRO のレビュー記事をご紹介します。
※このページの情報は執筆時かつ、一般人の筆者の主観的レビューになります。
Contents
beyerdynamic DT 990 PRO の主な仕様
- メーカー:beyerdynamic (ベイヤーダイナミック)
- メーカーの国:ドイツ
- 発売時期:1985年
- 定価or初期価格帯:3万円前後
- 実売価格帯:1万5千円~2万円
- 開放型or密閉型:開放型
- 駆動方式:ダイナミック型
- インピーダンス:250Ω
- 音圧感度:96dB/mW
※インピーダンスが高く 音圧感度が低いほど、鳴らしにくい(アンプ食い)です。逆にインピーダンスが低く 音圧感度が高いほど、ホワイトノイズ等 上流機器のノイズが聴こえやすくなります。
- ケーブルの有無:有線
- ケーブルの長さ:3mカール
- ケーブルの脱着:不可
- 重量:250g
beyerdynamic DT 990 PRO の音質評価(五つ星制)
解像度:☆☆☆☆☆
クリア感:☆☆☆☆
音圧・力強さ:☆☆☆☆
スピード感:☆☆
艶・色気:☆☆
音の暖かさ:☆☆
音場の広さ:☆☆☆
音量の取れやすさ:☆
サタ行の質感:☆☆
※サタ行の質感は☆が多いほど刺さらないという評価です。
高音の音質:☆☆☆☆
高音の伸び:☆☆☆☆
中音の音質:☆☆☆☆
ボーカル:☆☆☆
低音の音質:☆☆☆☆
低音の締まり:☆☆☆
高音の量:☆☆☆☆
中音の量:☆☆☆
低音の量:☆☆☆☆☆
beyerdynamic DT 990 PRO の音質以外の評価(五つ星制)
側圧の適度さ:☆☆☆
装着感(耳):☆☆☆☆
装着感(頭頂部):☆☆☆☆
メガネのつる耐性:☆☆☆☆
※上記4項目は☆が多いほど長時間聴いても痛くならない、疲れないという評価です。
音の遮断性:☆
音漏れ:☆
携帯性:☆
beyerdynamic DT 990 PRO の音質の特徴
beyerdynamic DT 990 PRO の音は解像度が高く、音の粒立ちが力強く、解放型とは思えない低域の力強さや重厚感が特徴的です。
初めて聴いた時、DT 990 PROの音には独特の剥き出し感のようなものを感じました。
高音は刺さりますが、個人的には刺さるのに痛くはないという不思議な感覚の高音です。
低音は厚く、重厚感が凄いです。高音が刺さるほど出て、低音が多く重厚感もあると、必然的に中域は引っ込むはずですが、ボーカルが聴こえ難くなるという感覚はありません。
beyerdynamic社の奇跡的なチューニングを感じます。
筆者はヘッドホンを数十本 (最高価格はMrSpeakersの新品最安23万円のもの) 購入した後にDT 990 PROを購入したのですが、聴いた瞬間ぶったまげました。
オーディオの音質差は価格差と比例しないと実感しました。(とは言っても基本的には、価格の上昇とともに性能や質感が向上することが大半だとは思います)
beyerdynamic DT 990 PRO のマイナスになりうる要素
- 高音は刺さる
- インピーダンスが高く 音圧感度が低いため、アンプが非力だと低音は緩くなり、高音はより刺さる
- グラドのようなカラッと明るいスピード感のある音ではない
- ケーブルが脱着不可かつカール
beyerdynamic DT 990 PRO のおすすめ度&まとめ
beyerdynamic DT 990 PRO のオススメ度:☆☆☆☆☆
beyerdynamic DT 990 PROは実売価格に対して音質が凄まじいので、初めて1万円以上のヘッドホンを買う方に、かなりオススメです
高価格帯のヘッドホンを複数持っていてDT 990 PROを聴いたことがない方にもオススメできます。
一方で、DT 990 PROは鮮烈な音なので、リラックス系の音を求める方は視聴して確認してみてください。
beyerdynamic DT 990 PRO の特徴まとめ
- 刺さるのに痛くない高音のチューニングが至高
- 重厚感のある低音が極上
- 側圧がやや強いものの、絶妙な装着感
- コスパが異常に高い
- 実売価格からすると圧巻の音質
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