【CAV T-88a レビュー】ロック向きKT88真空管アンプの音圧凄すぎ!

【CAV T-88a レビュー】ロック向きKT88真空管アンプの音圧凄すぎ!

B&Wのスピーカー「706 S2」をKT88プッシュプル真空管アンプCAV「T-88a」で鳴らしてみたところメタリカのギターが躍動感たっぷりで熱く厚く粘りっこく、空間を音圧で満たすような、それでいて解像度もあり、ボーカルは埋もれず、鳥肌物の気持ちいいサウンドを聴かせてくれています。

今回は意外にもあっさり系だったB&W 706 S2に大幅な「厚みと躍動感」を加えたCAVのKT88真空管アンプ「T-88a」の開封画像と音質レビューを書いてみます。

熱い音を奏でるロック向き真空管KT88を4本搭載CAV「T-88a」を新品で購入!

CAVの「T-88a」を購入した理由は、DAC-01Aで自分の好みだと感じた真空管の「厚みと熱さと躍動感と粘りあるギターサウンド」を「706 S2」にもたらすためです。

DAC-01Aで真空管の音色を知るまでは「真空管アンプは優しく柔らかい音がする」と思っていました。

ですのでロック好きの自分には関係ないものと思っていましたが、あの躍動感たっぷりの熱いギターサウンドは熱いロックにピッタリではないか、と思いまして、真空管アンプについて調べ始めたら「KT88」という真空管にたどり着きました。

KT88という真空管は「厚みと熱さと躍動感」があり、さらにはKT88を4本搭載したプッシュプルではとんでもないパワーまであるということで、自分が求める「熱く厚いロックサウンド」にピッタリではないかと考えました。

CAV「T-88a」の主な特徴

  • ロック向きといわれるKT88を4本使用(プッシュプル)でハイパワーの真空管アンプ
  • 真空管アンプで重要な電源トランスが特大で本体も重量級の27kg
  • BEAM(多極管動作)⇔TRI(三極管動作)の2種類の駆動パターンをワンボタンで選択可能
  • 中国のメーカーのためコスパ抜群でありながら1年保証付き

CAV「T-88a」の正確な仕様などは公式サイトでご確認ください。

KT88真空管アンプCAV「T-88a」到着!

CAV「T-88a」は特大の箱で届きました。

【CAV T-88a レビュー】特大の箱

梱包時の総重量約30kgというヘビー級だけに、ダンボールには非常にしっかりとした持ち手が付いています。

【CAV T-88a レビュー】ダンボールには非常にしっかりとした持ち手

CAV「T-88a」開封画像

外箱を開封すると密度の高いクッション素材でガッチリと固定されており、内側には取説が入っています。

【CAV T-88a レビュー】外箱を開封

外側もしっかりとした箱でしたが、内側のアンプを固定する素材も単なる発泡スチロールではなく非常にしっかりとしたクッション素材がアンプの形状に合わせて隙間なく配置&固定されています。

【CAV T-88a レビュー】クッション素材がアンプの形状に合わせて隙間なく配置&固定クッション素材がアンプの形状に合わせて隙間なく配置&固定クッション素材がアンプの形状に合わせて隙間なく配置&固定クッション素材がアンプの形状に合わせて隙間なく配置&固定

しっかりと固定された本体はビニール袋で包まれています。

【CAV T-88a レビュー】本体はビニール袋で包まれて

ビニール袋を開けると、本体がお目見えです。特大のトランスが半分近くを占めているのが見て取れます。

真空管は最初から装着されており購入者は調整等をする必要もないので私のような真空管初心者でも安心でした。

【CAV T-88a レビュー】特大のトランスが半分近くを占めている

真ん中のトランスにはメーカー名「CVA」と入っています。

【CAV T-88a レビュー】トランスにはメーカー名「CVA」

底側もアンプ本体が動かないように固定用クッション素材が精密に配置されています。

隙間には電源ケーブル(左)が入っています。※右側の物は私が同時に注文した物なので本来は入っていません。

【CAV T-88a レビュー】底側も固定用クッション素材が配置

箱から出してアンプ全体がお目見えです!

美しい真空管が左右対称に配置されています。

【CAV T-88a レビュー】美しい真空管が左右対称に配置

「ビーム(4極管)⇔トライ(3極管)」(BEAM(多極管動作)⇔TRI(三極管動作))の切り替えに対する注意書きが貼ってあります。

【CAV T-88a レビュー】(BEAM(多極管動作)⇔TRI(三極管動作))の切り替えに対する注意書き

「T-88a」本体のサイズは。高さ:約22cm、横幅:約40cm、奥行き:約38cmです。

【CAV T-88a レビュー】本体のサイズ

背面の端子は左から「入力4系統・スピーカー出力1系統・電源ケーブルIN」です。スピーカー出力の赤の方は6Ωと8Ωをスピーカーに合わせて選択します。

この角度で見ると電源トランスの高さがハンパないですね。

【CAV T-88a レビュー】背面の端子は左から「入力4系統・スピーカー出力1系統・電源ケーブルIN」

入力端子のアップ画像です。左がレコード用のPHONO INで、右の3つが通常のRCAプラグの入力端子になります。

【CAV T-88a レビュー】入力端子のアップ画像

画像↓の真空管は右からKT-88・6SN7・12AX7Bです。反対側にも左右対称に配置されています。

【CAV T-88a レビュー】真空管は右からKT-88・6SN7・12AX7B

電源オン時には真空管が非常に熱くなるため、檻のようなカバーが装着されており、そのカバーを外すにはネジを数か所外す必要があります。

このカバーの質感は鉄感むき出しではなく上質な素材でコーティングされており滑らかで、コーティングのおかげで熱くならないので個人的には外さずに聴いています。

【CAV T-88a レビュー】カバーを外すにはネジを数か所外す必要

私のデスクトップオーディオにCAV「T-88a」を配置した状態です。重量27kgのアンプをデスクトップに配置しております(爆)

【CAV T-88a レビュー】デスクトップオーディオにCAV「T-88a」を配置

照明を消して、アンプをオンにするとオレンジ色に美しく光ります。

【CAV T-88a レビュー】照明を消して、アンプをオン

炎のような美しさで、音だけでなく視覚的にも癒されます。

【CAV T-88a レビュー】炎のような美しさ

音も良く見た目も美しい!

【CAV T-88a レビュー】音も良く見た目も美しい!

真空管アンプ最高です!

【CAV T-88a レビュー】真空管アンプ最高

以上で「CAV T-88a」の開封画像は完了です。

ここからはT-88aの音質レビューになります。

真空管アンプCAV「T-88a」第一印象の音質レビュー

実は購入(注文)したのは「706 S2」が先ですが、到着したのは「T-88a」が先だったので、以下の第一印象は上海問屋のスピーカーに接続した際の印象です。

  • 音出し初期の解像度は1万円以下で買ったデジアンSA-98E以下
  • 定格出力45Wでもパワー不足は感じない
  • 全体的に音のエッジ(角)が丸い
  • 高域はさらに丸い
  • 低域に締まりがない
  • 真空管が超美しい
  • ワンプッシュでTRI(三極管動作)とBEAM(多極管動作)を切り替えられTRIからBEAMにすると音量と音圧が上がったような少しワイルドな鳴り方になる(切り替えは電源オフ時です)

以上の印象は新品購入でエージングは全くの0状態で、さらに1本1万円の上海問屋のスピーカーでの印象ですが、同じく新品購入の「706 S2」に接続し、T-88aと706 S2のエージングが少し進んだ20時間過ぎ辺りから明らかな変化を感じるようになりました。

「T-88a+706 S2」20時間過ぎから化け始めた!

このKT88真空管アンプ「T-88a」を10時間ほど鳴らしたあと「706 S2」とセットで20時間ほど鳴らしたあたりから音の鮮度がかなり上がってきました

706 S2の説明書に書いてある「最低限15時間のエージング」と、T-88aのエージングが進んだのをハッキリと体感できました。(変化に与えた影響力としては706 S2のエージングの比重が大きいかと思います)

真空管アンプCAV「T-88a」50時間以上鳴らした後の音質レビュー

「T-88a」でB&Wのスピーカー「706 S2」を鳴らした時の音質レビューと印象になります。

KT88真空管は熱く粘りっこく音の粒と音の粒を繋げる

B&W「706 S2」はレビュー記事でも書きましたが、音が無機質的でなおかつ、音の粒がバラバラでまとまりがない聴こえ方をする印象があるスピーカーです。(※自分の環境での主観的感想です)

しかし、KT88プッシュプルの真空管アンプ「T-88a」で鳴らす「706 S2」は、音の粒と音の粒の間を粘り気あるエネルギーが繋いでいるように感じられます。

決して、まとまった音になる訳ではないですが、あちこちへとバラバラになった音と音が粘りっこく、くっついているような音に聴こえます。

空間が有機的な熱いエネルギーで満たされる

音の粒と音の粒が粘りっこく、くっついているように聴こえることにより、中華デジアン(SMSL SA-80)で音がバラバラにシャカシャカ鳴っていた時の空間と比べると、部屋の空間に高密度の有機的な音がみっちりと詰まっているような感覚を覚えます。

706 S2のバスレフポートから出る低音にまで濃厚なエネルギーがくっつく感覚

さらには「706 S2」の特徴の1つともいえるバスレフポートから出て部屋を広くゆるく漂う低音にまで濃厚なエネルギーがネットリとくっつくような感じで部屋の空間全体が熱く粘っりっこく不思議な状態になります。

何度も聴きながら「この感覚何なんだろう」と思っていましたが、これまた706 S2の特徴の1つともいえる「音が前に出ない」(=音がスピーカーの周りや後方に広がる感じ)が影響しているように思います。

706 S2の音がスピーカーの前へ出てこず広がり、KT88の真空管によるエネルギーの粘り気がその広がった音と音の間に詰まることによって、部屋の空間全体が熱く粘りっこい濃厚なエネルギーで満たされるような感覚を体感したようです。

小音量なのに耳が気圧の変化のようなものを感じる

部屋全体が粘りっこいエネルギーで満たされることが影響してなのか、真夜中の小音量でのリスニングにも関わらず音楽の再生を止めた瞬間に、パチンコ屋やゲームセンターなどの騒がしい店内から屋外の静かな場所に出て、なおかつエレベーターで一気に100階くらい上昇した時に感じるような気圧の変化的な感覚を耳が感じました(爆)

大音量なら分かるんですが、真夜中の小音量でこの感覚を味わうのはなんとも不思議で病みつきになる感覚です。

ちなみにこの感覚を初めて味わった時のアルバムはメタリカの「ガレージインク」です。

「T-88a+706 S2」で聴くガレージインクは原音とはかけ離れているかもしれませんが、ギターサウンドなどに病みつきになるような気持ち良さがあります。

T-88aで鳴らした706 S2の高音は大らかな伸び方

「T-88a」で鳴らす「706 S2」の高音はKT88真空管の影響もあってかデジアンで鳴らした時よりも柔らかくなりますが、それでも気持ちよく伸びます。

ただ、突き抜けるように伸びるというよりも、ゆとりがある大らかな伸び方といった感じです。

B&W特有の高音が耳につく場合や、音がバラバラで一体感が感じられない点が気になる場合はKT88プッシュプルの真空管アンプによって幾分和らぐかもしれません。

ただ、706 S2は元々音の粒があっちこっちへ行くような鳴り方なので、あくまでもあっちこっちへ行った音粒と音粒の隙間に真空管による粘りっこいエネルギーが満ちるだけで、音や楽器に一体感がでるという感覚ではないように個人的には感じます。ですので、この音が好みではない方は聴くに堪えない騒がしい音と感じるかもしれません(笑)

個人的にはドンピシャで病みつきになる超気持ちいい音に感じます。

長くなりましたが以上でKT88真空管アンプCAV「T-88a」のレビューは完了となります。

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