イギリスCHORD社のDACの名機 QBD76HD を購入してみました。
B&W 805Dから出る音がQBD76HDによってより一層 高解像かつゴージャスな音に変貌したことで、DACの影響力の高さに驚いています。
このページでは、CHORD QBD76HDの画像と音質&使用感のレビューをご紹介します。
※このページの情報は執筆時かつ、一般人の筆者の主観的レビューになります。
Contents
CHORD QBD76HD の主な仕様
- メーカー:CHORD(コード)
- メーカーの国:イギリス
- 発売時期:2011年
- 定価or初期価格帯:71万4千円
CHORD QBD76HD 開封画像
QBD76HD本体です。ボディーが肉厚で重厚な素材で質感が凄く高いです。
初期型のQBD76は2008年発売ということですが、内部が見える窓付きのデザインなど個人的には今見ても先進的でカッコイイ デザインに感じます。
CHORD社のネームプレートです。
背面端子です↓。DACとして意外なのはRCA端子の同軸デジタル入力がないことです。
逆にBNC・ AES (XLR)・TOS(角型光デジタル)の入力は2系統ずつあります。基本的にはCHORDのCDPなどとデュアルモードでつなぐためのものということです。ちなみにCocktail Audio X50Dの同軸デジタル出力2系統からRCA→BNCケーブル2本でQBD76HDに入力繋いだところ24B/192Kとして入出力できました。
個人的にはQBD76HDは小さいイメージでしたが、実物はサイズが意外と大きく感じました。※マウスは大きさの比較として置いています。
小窓にはその時に入力されている音源のサンプルレートが表示されます。CDの通常音源の場合16B/44.1Kなので「44K」と表示されます。アップサンプリングされている場合やデュアル接続時は倍の数字になります。
24B/192Kまで対応ということでレッチリの「What Hits!」の24B/192K版を購入してCocktail Audio X50Dに入れ、RCA-BNCケーブルのデュアル出力で接続してみました。
24B/192Kでの入力に成功するとQBD76HDの小窓に192Kと表示されます。
背面です。画像では左からXLRケーブル・RCA-BNCケーブルのデュアル・TOS(角型光デジタル)が接続されています。
CHORD QBD76HD 設置後
暫定的にCocktail Audio X50Dの上に直でQBD76HDを設置している画像です。サイズ的にはX50Dの半分以下といったところです。
ちなみにQBD76HDの底には8個のゴム足がついています。
CHORD QBD76HD 音質レビュー
最上流音源:X50D – 電源K: OYAIDE L/i50EXs (完成品購入)
→RCA-BNCケーブル:TIMELORD ABSOLUTE(自作)
DAC:QBD76HD – 電源K: ZONOTONE 6NPS-Neo Grandio 5.5Hi (自作)
→XLRケーブル:DH LABS REVELATION(完成品購入)
アンプ:PMA-SX1 – 電源K: ZONOTONE 6NPS-Neo Grandio 5.5Hi (自作)
→SPケーブル:ZONOTONE 7NSP-7070Grandio(自作)
スピーカー:805D – (SPスタンド:REQST RKST-75)
※壁コン&自作ケーブルの端子は全てロジウムメッキです。
上記の構成で聴いてみました。
CS4398中華真空管DAC「DAC-01A」からの移行なんで急激にステップアップし過ぎなんですが、別次元の音の鮮度と高い解像度、そして、滑らかかつ音にゴージャス感が感じられるような響きのようなものも感じます。
CHORD QBD76HDはモニタータイプのような無機質な音質ではなく、B&W 805Dの音楽性をさらに豊かにしてくれるような感じがします。
CHORD QBD76HD+X50Dのデュアルモード
QBD76HDは同系統のデジタル入力を使用することで、最高192kHzまで対応しています。
そして個人的に同時期に購入したCocktail Audio X50DはRCA端子の同軸デジタル出力が2系統あるものの選択ができないようだったので、もしやと思いRCA→BNCのデジタルケーブルを全く同じ構成で2本自作してQBD76HD接続してみました。
するとやはり同時出力だったようで24B/192Kの音源はちゃんとQBD76HDで192Kと認識されました。
音質に関しては、なんとシングルの方が良かったです。Cocktail Audio X50Dが同時出力を想定した作りではないため2系統出力にほんのわずかなズレや、ノイズの発生等があるのかもしれません。それか自作デジタルケーブルに左右の誤差が生じた可能性も十分にあり得ます。
CHORD QBD76HD 使用感レビュー
個人的にはQBD76HDの設定はRAMバッファは0、フェイズスイッチはポジティブ、Cocktail Audio X50DからはRCA→BNCのデジタルケーブル、PCからはDDC経由でTOS(角型光デジタル)を接続しています。
ピュアオーディオとPCをワンタッチで切り替え
QBD76HD本体に3つあるボタンの一番下の入力切替ボタンを押すだけでCocktail Audio X50DとPCを切り替えられるので、X50Dでのピュアオーディオと、PCでのゲームやドラマ、NBAリーグパス観戦等を一瞬で切り替えられるので使い勝手は非常にいいです。
X50D→QBD76HDでのピュアオーディオの音質については各機器のレビューページでも書いていますが、鮮烈で生々しくも滑らかな凄い音がします。
一方で、PCからQBD76HDを経由しPMA-SX1+805Dから出てくる音も、Cocktail Audio X50Dほどではないですが、十分にいい音です。
PCゲームもドラマも高音質に
QBD76HDを経由すると、ドラマは音声や空気感などが凄く生々しく、PCゲームもプレイしながら笑っちゃうくらい高音質で単純にゲームを楽しむのとは別に、音の良さも楽しめてます。
CHORD QBD76HD レビューのまとめ
CHORD QBD76HDは、今現在でも音質も使用感もデザインも抜群に良いと感じています。
「X50D→QBD76HD→PMA-SX1→805D」のシステムでは、生々しい高解像の美音のシャワーが降り注ぐような、惚れ惚れする音ですが、QBD76HDの存在もかなり大きいと感じます。
次は、Cocktail Audio X50D の開封画像やレビュー記事になります。